産業の移り変わり

2021年3月12日の日本経済新聞にフィナンシャルタイムズのコラムの翻訳記事に、
カルロタ・ペレズ氏(ベネズエラ出身のイギリスの学者)の著書「技術革命と金融資本」
(Technological Revolutions and Financial Capital)について軽く触れている個所
がありました。

それによりますと、最近250年間に5回革命が起きているそうで、

以下の5つの各革命で、
A.株式市場にバブルB.確立していない技術に資金が集まるC.技術の確立と普及
①暴走に近い投機②バブル崩壊③生産性が大きく向上する黄金時代
というサイクルをたどっているとのこと。

1.産業革命 イギリス1771年~
2.蒸気機関と鉄道の時代 イギリス1829年~ ヨーロッパとアメリカに広がる
イギリス・ビクトリア(1837~1901)時代の好景気
3.鉄、電気、重工業の時代 アメリカとドイツ1875年~
4.石油、自動車、大量生産の時代 アメリカからヨーロッパに広がる 1908年~
アメリカ「狂乱の1920年代」
フランス「栄光の30年」(1945~1975)
5.情報、テレコミュニケーションの時代 アメリカからヨーロッパ、アジアに広がる 1971年~

現在の「5.情報、テレコミュニケーションの時代」については、
*人工知能(AI)
*電気自動車
*3Dプリンター
*垂直農法(高層ビルで野菜、果物の栽培)
が、これから大量普及に入りだす時期とのこと。

私は、この本については日経新聞のコラム記事で書かれていた内容と、イギリスのアマゾンでの
読者の書評で見る程度しか知りません。

世界を変える革命的技術が登場すると、
①暴走に近い投機⇒②バブル崩壊⇒③生産性が大きく向上する黄金時代 というプロセスを経て
技術が普及するというのは興味深いことでした。現在は、AI,電気自動車、3Dプリンター、垂直農法が
本格的に普及する時期に入るということで、これらの動向を注目していきたいと思います。

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